月別アーカイブ: 2014年8月

[宮城県チェンバロ工房訪問レポート その1 仙台・ハヤシチェンバロ製作所] 

調律師の梅岡です。先日宮城県に参りまして3つの楽器工房を訪問しましたのでご報告申し上げます。

まずはハヤシチェンバロ製作所(宮城県仙台市泉区)を訪問して参りました。林裕希氏は1970年奈良県生まれ、京都芸大卒業後に久保田彰チェンバロ工房で約2年製作調律に携わり2000年独立し仙台に工房を設立されました。現在は仙台をベースに製作やコンサート調律などで活躍されています。

ちょうど訪問時に新作のフレミッシュ2段(コルマールのルッカースのコピー)の製作中との事で楽器を拝見する事が出来ました。現在貸出等で活躍しているという製作1号機のチェンバロもコルマールとの事でして強い思い入れのあるモデルだそうです。完成すれば工房の看板楽器としてコンサート等で積極的に提供したいという力作でありまして、まだ音が出ない状態でしたが響板には装飾家の高倉さんが描いた美しい花の絵が施されており、まだ装飾されていない外装も加わればさぞ豪華な楽器になると思われます。工房を開いて14年、色々経験を積む中で製作技術は随分向上しているのでと語る自信作との事、完成が楽しみな楽器でありました。

実は彼の工房と自宅は3年前の東北大震災で大きな被害を受けました。工房は全壊を免れましたが(お持ちの楽器陣も幸い無事だったそうです)隣の自宅は損傷が激しく結局建て直しとなったそうです。今回は自宅が新築となって初めての訪問となりました。震災後3年を経てやっと以前の状態に戻ったとの事でさぞ御苦労なさったのではと想像しております。

震災後は色々不便な状態の中で1台小さな楽器を製作出来ただけとの事でしたが、今回震災直前から製作を開始しながら震災で大幅に完成が遅れていた工房の看板楽器が約4年掛けてやっと完成まで漕ぎ着けられそうとの事、多分来年には各地のコンサートや楽器展示会等で拝見出来るのではと楽しみにしております。

現在コンサートへの提供楽器は第1作目というルッカース2段、大型イタリアン、小型フレミッシュ1段の3台お持ちとの事でした。ここ数年甲府の古楽フェスティバル等にも楽器展示で参加されておりますので東北以外でも彼の楽器を見る機会があるようです。

ハヤシチェンバロ製作所 HP http://www.h2.dion.ne.jp/~h-cemb/index.html

仙台林工房140828 (4)

 

 

[チェンバロ・ガンバデュオコンサート] 14/09/18・20 東京・千葉

9/18(木)、9/20(土) 品川聖&松岡友子 デュオリサイタル
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の品川聖さんとチェンバロのデュオで、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ全3曲、そしてチェンバロソロで「最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ」をお届けいたします。

このカプリッチョは、バッハのすぐ上の兄ヨハン・ヤーコブがスウェーデン軍楽隊のオーボエ奏者として採用され、ポーランド戦線に赴くことになった時に、19歳の若きバッハが書いた作品です。バッハが個人的体験を曲にしたのはとても稀で、旅立ちを引きとめようとする場面から馬車で出発するところまでが、6つの表題つきの小品にまとめられています。とても興味深い約12分のストーリーです。 そしてメインプログラムのソナタは、迫力と技巧に溢れ、ガンバとチェンバロの巧みな対話が繰り広げられます。バッハの魅力を存分にお楽しみください。

♪ 品川聖&松岡友子 デュオリサイタル ♪
<東京公演> 2014年9月18日(木)19時開演 近江楽堂
前売り3000円 当日3500円 学生2000円
問合せ・チケット取り扱い アントレ編集部  042-378-7603 info@em-entree.jp
<千葉公演> 2014年9月20日(土)14時開演 かまがや木楽の家(鎌ヶ谷市)
料金3000円 (茶菓付、50席限定、要予約)
予約・問合せ かまがや木楽の家  047-443-0033 tomoko.eu@gmail.com
主催 アントレ編集部 後援 古楽を楽しむ会 協力 久保田チェンバロ工房
詳細は松岡友子ウェブサイトからもご覧いただけます。

ーーーーー プログラム
J.S. バッハ (1685-1750)
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ全3曲 第1番 ト長調 BWV1027 第2番 二長調 BWV1028 第3番 ト短調 BWV1029
最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ 変ロ長調 BWV992 (チェンバロ・ソロ)

[クラヴィコード+Ft・Rコンサート] 14/09/21 鎌倉

クラヴィコードとトラヴェルソ・リコーダーのコンサートです。

9/21(日)    鎌倉音楽茶論@カフェ・サンスーシ

第1部  14:00~15:30  (開場13:30)

第2部  17:00~18:30 (開場16:30)

鎌倉の隠れ家的喫茶店、カフェ・サンスーシのバロック音楽演奏会の

第26回目は、テレマンとバッハの作品を取り上げます。今年メモリアル

イヤーのCPEバッハもテレマンとは深い関係が。

曲目)

G.Ph.テレマン カプリッチョ ト長調

G.Ph.テレマン/J.S.バッハ コンチェルト ト短調 BWV985

G.Ph.テレマン 管弦楽組曲イ短調より ポロネーズ

J.S.バッハ        管弦楽組曲ロ短調より ポロネーズ

J.S.バッハ       フランス組曲第6番 ホ長調               他

出演)

フラウト・トラヴェルソ、リコーダー 森本薫

クラヴィコード      小島直子

 

会場) カフェ・サンスーシ   鎌倉市雪の下 3-10-23

会費 2600円 (珈琲付き、ケーキセット付き+400円 )

定員15名 要予約  (0467-23-7223)

http://sanssouci.cafe.coocan.jp/

[クラヴィコードレクチャー] 14/08/30 国立

クラヴィコードを使ってのモーツァルト音楽のレクチャー企画
8月30日(土)16時開演、17時30分終了予定
NHK学園オープンスクール
特別1日講座 モーツァルトヨーロッパ音楽紀行
      ~古楽器(グラヴィコード)の生演奏とともに~
講師 : 小川加恵
講演内容:モーツァルトが音楽修行の旅で訪れたヨーロッパ各都市を、クラヴィコードによる生演奏とお話と共に巡る音楽紀行。
受講料 : 2600円
場所 : NHK学園くにたちオープンスクール  電話:042-574-0570(代)
       東京都国立市中1-9-30 せきやビル6F (中央線国立駅南口すぐ)
公演ホームページ(詳細情報):
使用楽器 山野辺暁彦 2002年 作

C ~ g3  約4オクターブ半  56 keys
ダブルフレッテッド
クリスチャン・ゴットロープ・フーベルトが1784年に製作した楽器を元に製作。