月別アーカイブ: 2014年9月

[クラヴィコード&チェンバロ+トラヴェルソコンサート]京都 14/10/11&13

今年生誕300年を迎える大バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品を取り上げるシリーズ第2弾!

第9回   アトリエ・ワム コンサート   チラシ(表) チラシ(裏
フラウト・トラヴェルソ 大嶋義美  クラヴィコード&チェンバロ 河野美砂子

(全2回公演)
◆2014年 10 11日 () 午後 時(4時30分開場)
◆2014年 10 13日 () 午後 時(2時30分開場)

演奏曲目  C.P.E.バッハ
① 「識者と愛好家のためのクラヴィア曲集」より
〈幻想曲〉ヘ長調 Wq.59/5 他 (クラヴィコード ソロ)
② 無伴奏フルートソナタ イ短調 Wq.132(フラウト・トラヴェルソ ソロ)
③ チェンバロとフルートのためのソナタ ニ長調 Wq.83 他
(フラウト・トラヴェルソとチェンバロ)

アトリエ・ワム(Atelier WAM) yahoo地図
・千本北大路より徒歩4分 〒603-8227 京都市北区紫野北舟岡町41

入場料(各回) 一般 3500円   学生 3000円
申込・問い合わせ  コンサートモーツァルト
※受け付け次第、チケット、地図詳細、郵便振込用紙などをお送りします。

電話  075-432-0117 (午前10時~午後5時・土日祝休)
ファクス  050-1359-4384
メール
・郵便振替口座No. 00990-1-192739
(加入者名「コンサートモーツァルト」)

コンサートHP http://music.geocities.jp/misakn95/event.html

★毎回満席になりご迷惑をおかけしています。早めのご予約をお願いします。

今年生誕300年を迎える大バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品を取り上げるシリーズ第2弾です。  現代フルートの前身である、木製の横笛=フラウト・トラヴェルソの音色をお楽しみください。 また、大バッハも愛した鍵盤楽器・クラヴィコードのソロも、前回のワムコンサートで大好評でしたので今回も引き続き演奏いたします。
★アトリエ・ワムのクラヴィコードの詳細については、こちら①へ。                                             さらに②

クラヴィコードは、16~18世紀のヨーロッパにおいて、おもに私的な空間で演奏された楽器。 J.S.バッハが愛用していたこと、また次男のC.P.E.バッハがその表現力を高く評価していたことはよく知られています。                         昨年2013年、ベルギーの製作家・J.ポトフリーへ氏によるクラヴィコードがアトリエ・ワムに到着。                         繊細な音色ながら豊かな表現力のある楽器と、そのために作曲された音楽をお楽しみ下さい。

[the Arp Schnitger Organ Competition]

オルガニストの宮本とも子さんからドイツで行われたオルガンコンクールのご報告を頂きました。

8月22日から31日にかけて17世紀の後半から18世紀初めにかけてオルガンの名器を建造したアルプ・シュニットガーを記念した第3回目のオルガン・コンクールが開かれました。

このコンクールはドイツの中では一番大きいといわれるブレーメン音楽祭の一環と位置付けられ、世界各地からDVD審査でえらばれた14名のオルガにストが以下の写真にある上から3台のオルガンをそれぞれ30分前後演奏いたしました。そして、その結果6名がファイナリストとしてハンブルグにある聖カタリーナと聖ヤコビ教会の大オルガンで40分近く演奏し、上位3名に10,000ユーロ、5,000ユーロ、そして3,000ユーロの賞金が、それ以外のファイナリストにはれきしてきなオルガン3か所で演奏する機会が与えられました。

「教育的」配慮を前面に出しているこのコンクールでは、セミ・ファイナリストの8名も4名ずつに分かれて、以下のURLの6台目と9台目のオルガンでコンクールの責任者から3日間楽器の扱い方や曲の解釈に関して手ほどきを受けたのち、4人ずつで一つのプログラムを演奏し、審査員全員を含む聴衆から大きな拍手を受けていました。

教育的、といえば、30分のDVD審査に残ったコンペティターたちは全員それぞれのクラス場所からブレーメンまで招待され、コンクールが終わるまで宿泊場所も確保されました。

オルガンは一台一台異なる楽器であることはよく知られていますが、このようにコンクールのセミファイナルとファイナルに5台もの歴史的な名器が用いられるケースは他に例を見ないと数人の審査員がコメントされていました。

次回のコンクールは2年後の8月後半に行われる予定です。

興味のある方はぜひ、このWebページをチェックしてください!

the Arp Schnitger Organ Competition

http://www.arp-schnitger-festival.de/asf/index.php/en/venues.html

入賞者は第1位がハンブルグ在住の朝鮮の女性オルガにスト、第2位がシュトゥトゥガルト在住の朝鮮の男性オルガにスト。第3位はカナダ在住の男性オルガにストでした。

今回は10人の審査メンバーの一人として参加させていただきましたが、若いエネルギーに満ちた素晴らしい演奏の数々に感動いたしました。ファイナルでは現代曲も演奏されました。これからもたくさんの作曲家の方々がオルガンの歴史的名器と出会われて、新しい曲を生み出してくださることを期待いたします。

なお、ハンブルグでは午前中に一回休暇があったので、聖ミカエル教会でC.P.E.バッハの墓参りをしてまいりました。(バラの花が飾られている写真)また、マテゾンの墓にも案内されました。

宮本とも子

写真 上から ハンブルグ・聖ミカエル教会  CPEバッハの墓 マテゾンの墓

聖ミカエル教会の玄関

 

ハンブルグ・CPEバッハの墓

ハンブルグ・マテゾンの墓

[宮城県チェンバロ工房訪問レポート その3 木村雅雄チェンバロ工房]

調律師の梅岡です。先日宮城県に参りまして3つの楽器工房を訪問しましたのでご報告申し上げます。

宮城県で3番目の訪問先は蔵王の山中、柴田郡川崎町の山深い別荘地帯にあるベテラン製作家の木村雅雄氏の工房です。今や日本チェンバロ製作家の中で最長老と言うべき存在の木村氏ですが日本に古楽ブームが起こり始めた1970年代から熱心に関わって来られてきた業界の貴重な生き証人でもあります。工房の玄関には若き日のブリュッヘン氏やクイケン兄弟などと一緒に写った記念写真などを飾られておられその世界中の古楽関係者との広い交友関係を物語るものでした。

今回工房では2段フレンチのチェンバロの製作中でして、ちょうど音が出たばかりとの事で初々しい音色を聴かせて頂く事が出来ました。ブランシェのコピーという楽器は低音から高音までバランスが良く明瞭で力強い音色でして完成が楽しみでありました。今回の楽器はレンタル用にお持ちの2段フレンチとはまたタイプが違うとの事で毎回色々なモデルに挑戦される姿勢は流石ベテラン製作家だと感心した次第です。

また木村氏は日本でチェンバロに鳥の羽根を使い始めた先駆者でもあると言う事が今回お話を伺って判明し驚きました。70年代に堀栄蔵氏などが実験的にデルリンのツメに混じってカラスの羽根を試し始めた頃に木村氏はいち早く鳥の羽根のみのチェンバロを作られたそうです。当時から積極的に色々な鳥の羽根を試していたとの事で、中には日本では入手し難い大型猛禽類の鳥も山奥におられる特権で試す事が出来たそうです。海外の業者から輸入の鳥の羽根しか試した事が無い私には羨ましいお話でした。

木村氏とお話しておりますと世界各地のオリジナル楽器の情報を良くお持ちだと言う事と共に国内外の演奏家の動向にも非常に詳しい事に驚かされてしまいます。昔から積極的に渡航し海外の製作家の工房や博物館を熱心に訪ね歩かれておられ膨大な情報と知識をお持ちなのですが、ネット時代になってより一層世界の情報を収集されている積極性には感心してしまいました。今回も技術者にとって興味深い楽器やCDの情報を沢山教えて頂きありがたかったです。

都会から相当離れた蔵王の山奥の工房ながら木村氏の優しいお人柄のせいか年中多くの古楽関係者が訪れておられるようです。工房ではフレンチ2段と大型イタリアンのチェンバロに触れる事が出来るようですし、古今東西の情報知識をお持ちの木村氏の貴重なお話を伺う事も出来るのも素晴らしいですね。

木村雅雄チェンバロ工房   宮城県柴田郡川崎町前川手代塚山

TEL 0224-87-2128   cembaloque@wine.plala.or.jp

蔵王140829 (25)

蔵王140829 (20)

 

[宮城県チェンバロ工房訪問レポート その2 蔵王・フィレンツェ工房] 

調律師の梅岡です。先日宮城県に参りまして3つの楽器工房を訪問しましたのでご報告申し上げます。

仙台のハヤシチェンバロ製作所に続き2番目は宮城県蔵王町の山中に工房を構えるチェンバロ装飾を専門になさっている高倉由美子さんのフィレンツェ工房を訪問いたしました。高原の豊かな自然に囲まれた自宅兼の工房は自ら施された美しい内装と相まってヨーロッパにいるような錯覚を持つ素晴らしい環境です。根気の要る精密な装飾を施すにはこのような自然の中でゆったりとした時間の流れる環境が理想的なのでしょう。

イタリア・フィレンツェで絵画修復や金箔技法を学ばれてきたという高倉さんは帰国後、主に金箔を主体とした技法で数多くのチェンバロ工房の楽器の装飾を担当されてこられました。多分チェンバロ愛好家の方でしたらどこかのコンサートで高倉さんの作品に遭遇されていると思います。的確な様式感と精密な技法、豪華な金箔を駆使して装飾されたチェンバロはどれも見事な仕上がりでして多くの製作家や演奏家から特別な装飾を依頼されるというのも納得でした。

新作楽器の装飾を製作家から依頼される事も多いのですが、楽器所有者から簡易な装飾のチェンバロに豪華な装飾を施してほしいという要望も多いとの事です。私も単色に金ベルトのみという地味な外装のチェンバロから高倉さんの装飾によって豪華な姿に変身した楽器を存じておりますが全身の金の輝きが舞台映えする見事な装飾でありました。

今回はさる工房から依頼された楽器(クラヴィコード)が装飾前との事で実際の装飾作業を拝見する事は出来ませんでしたが、工房開設間も無くに時間を掛けて全身に凝った装飾を施したというご自身のチェンバロ(木村雅雄氏作のフレンチ2段)を拝見する事が出来ました。全身にふんだんに使われた光り輝く金箔や鍵盤回りやスタンドに施された凝った木彫りの装飾などどこを見ても豪華絢爛な楽器でありました。金箔の楽器だけに部屋だけでは無く舞台の照明の下で是非見てみたいものです。宮城県周辺ではコンサートに提供する事があるとの事ですので機会があれば是非ご覧になって頂きたいチェンバロであります。

「フィレンツェ工房」 高倉由美子さん

宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉  TEL 0224-34-4730

中野蔵王0811 (5)御自宅で所有の2段フレンチ(木村雅雄氏作)

水永オペラシティ140825 (8)無地の外装に装飾を施した2段フレンチ(キースヒル作) 水永牧子さん所有