[オリジナルフォルテピアノ コンサートレポート]2015/7/28

協会員でオランダ在住のフォルテピアノ奏者・岩村かおるさんから自ら出演されたコンサートのレポートが届きました。
 コンサートの情報はこちら
日本クラヴィア協会の皆様、

こんにちは。
先日7月20日に明日館のroom1925にて、インスブルック製のJohann Georg Gröber という1820年製の楽器にてソロリサイタルをいたしました。
楽器の状態はとても良く、一定の温度湿度で管理されたスタジオによって非常に安定した楽器でした。ウィーン式の典型的な軽さとともに、典雅な音色を持ち、タッチもとても揃っている調整でした。歌わせると「音」に満ち、豊かさを与えてくれる、とても健康的な楽器に感じました。
明日館の会場になった部屋は小さめなので43名のお客様の息づかいでとても温かい雰囲気と同時に、実際暖かくもなり(!)、理想的な状態のスタジオを外出した楽器はとくに休憩後、少し湿度変化によって変わりましたが、それも生きている楽器だからこそ、という許容範囲のものでした。
いただいた感想の中には、「とても面白かった」などの他に「あんな繊細な楽器で戦争に関する曲を弾くとはびっくりしました」というものもありました。「繊細な楽器」というのは確かですが、でも当時そのような作品が作曲され、上演されていた当時の時代感をお届けできたのではないかと思います。フォルテピアノ、オリジナルピアノに対する「繊細」「貴重」というイメージだけでなく、生身の楽器と接してその魅力を引き出すこと、繊細さと同時に、楽器が悲鳴をあげない力強さのリミットを探り当てるのも、奏者の
大事な仕事と思います。
それぞれの楽器の視点から楽器と弾かれていた作品について今後もアプローチできたらと思います。
また機会がありましたら、ご来場いただけましたら幸いです。
そして皆様のご感想、ご意見をお寄せください!
最後に、この企画に参加させてくださった梅岡様に感謝いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
岩村かおる

岩村かおる HP   http://www.kaoruplaysfortepiano.com/

      Blog  https://kaoruplaysfortepiano.wordpress.com/

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